創業三百二十余年、日本橋で今も削られる鰹節。
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創業三百二十余年、日本橋で今も削られる鰹節。

Vol. 043 2026.08.24 読了目安 2分 文・admin

日本橋室町、COREDO室町1の一角。ガラス越しに漂う芳ばしい香りに誘われて、足を止める人は少なくない。元禄十二年(1699年)創業、鰹節と乾物の商いから始まった老舗「にんべん」は、三百二十年余りを経た今も、この日本橋の地に本店を構えている。

戸板の商いから、日本橋の乾物問屋へ

創業は江戸時代なかば、元禄十二年。日本橋の袂に戸板を並べ、鰹節や干魚を商ったのが始まりと伝えられる。以来三百年以上、幾度の変遷を経ながらも、同じ日本橋という土地で暖簾を守り続けてきた。屋号の「にんべん」は、初代の名にちなむとされている。

COREDO室町1に構える日本橋本店の外観
COREDO室町1の1階に店を構える日本橋本店。ガラス越しに削り節の実演が見える。

現在の店舗は2010年、COREDO室町1の1階に移転して以来のもの。伝統的な乾物専門店の佇まいを残しながらも、通りすがりの旅行者がふらりと立ち寄れる、開かれた店構えになっている。

削りたてでしか味わえない、一杯のだし

店内に併設された「日本橋だし場」では、削りたての本枯鰹節から引いた出汁を、その場で味わうことができる。鰹節は削った瞬間から香りが立ちはじめ、時間とともに失われていく——だからこそ「削りたて」にこだわる。カウンターの向こうで鰹節を削る音と香りは、江戸から続く商いの原点を、今に伝えている。

削りたての本枯鰹節
削りたての本枯鰹節。かんな状の道具で薄く、大きく削られていく。

「鰹節は、削ってからが勝負なんです。削りたてのだしを一度飲んでいただければ、市販の顆粒だしとの違いがすぐにわかります」

江戸の味を、旅のおみやげに

削り節やだしパックは常温で持ち運べるため、スーツケースに入れて持ち帰りやすいのも旅行者にはうれしいところ。英語対応のスタッフも在籍しており、日本の乾物文化になじみのない海外からの客にも、商品を丁寧に説明してくれる。日本橋を歩くなら、まず立ち寄りたい一軒だ。

店舗情報

店名
にんべん 日本橋本店
住所
東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1階
営業時間
月〜金 11:00–19:00 / 土日祝 10:30–19:00
アクセス
東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅 直結
予算
¥500〜¥3,000
英語対応 キャッシュレス

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